仁和寺前ホテル計画の見直しを求めるアピールに賛同を!

京都にはもうこれ以上ホテルはいらない 集会宣言を採択「ノーモアホテル・京都宣言」

シンポジウム

シンポジウム  京都の歴史遺産 過去・現在・未来 
京都にはもうこれ以上ホテルはいらない! シンポジウム(2021.6.26)で「ノーモアホテル・京都宣言」が採択されました。以下全文です。   

ノーモアホテル・京都宣言 (全文)

 京都市民の皆さん、京都を愛する全国の、そして世界の皆さん。京都のまちは、いま、街中に次々とホテルが建ち並び、このためオーバーホテルによる未曾有の「まちこわし」の危機にさらされています。

 例えば、現在、世界文化遺産に登録されている仁和寺のバッファゾーン(緩衝地帯)にホテル建設が計画されていますが、事業者は、中央労働委員会から不当労働行為により命令書の交付をうけている企業です。このため「不正・不誠実な行為をし、契約の相手方として、不適切であると認められるとき」(法令等違反)として、京都市から入札参加停止措置を受けています。

 こうした決して質がいいとはいえない事業者のホテル事業について、京都市は、「上質宿泊施設誘致制度」にもとづく「上質宿泊施設」の第1号に選定をしました。この制度は、建築制限を緩和するなどの特別の便宜を提供することにより、世界遺産を売り物にした金もうけに手を貸すものです。その一方で、ホテル建設によって市民の暮らしの環境がおびやかされ、京都の歴史的文化的環境と景観が破壊の危機にさらされていることについて、京都市は何ら手立てを講ずることなく、ホテルの過大な拡充、誘致を推し進めています。

 そのうえ、地域の公共財である学校跡地などを次々とホテル用地に提供し、高さ規制がホテル・企業誘致の障害になっているとして、高さ規制の緩和に動くなど、新景観政策の事実上の骨抜きを図っています。観光MICE推進を口実にした、こうした京都市当局による国内外のホテル事業者に対する便宜提供は目に余るものがあります。

 私たちは、本日のシンポジウムの議論を通して、市民の暮らしの環境と歴史遺産の破壊が一体となって進行している深刻な状況が明らかになったことから、京都にはもうこれ以上ホテルはいらないとの共通の思いをもとに、ここに“ノーモアホテル・京都宣言”を発し、この宣言を全ての京都市民、また京都を愛する全国の、全世界の人々に広げるためにともに力を合わせていくことを決意するものです。

  2021年6月26日

シンポジウム「京都の歴史遺産 過去・現在・未来―京都にはもうホテルはいらない」

参加者一同

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